タカユキのblog

生活が豊かになるライフhack

子どもに伝えたい事 『増やす編』

■はじめに

 固定費の削減などで貯める力を伸ばし、貯金の習慣が身についてきたら、次は資産を買って増やす力を伸ばしていきましょう。給与所得などの労働収入は、基本的に自身が働くのをやめれば、収入もなくなってしまいます。

 一方で、資産所得は資産を働かせることによって得られる収入のため、自分が働く必要はありません。つまり、増やす力とは「資産と自由な時間を増やしていく力」です。

 

■代表的な増やし方の方法

 

■どうして投資が必要か

 稼ぐ力(労働収入)も大切ですが、労働収入だけではいつまでも働き続ける必要があり、お金が増えても自由な時間を増やすことは難しいです。だからこそ資産所得を増やしていく必要があり、以下が投資が必要な理由となります

  • r(リターン)> g(グロース経済成長)である
  • 給与が伸びない
  • 社会保険料が上がり続けている
  • 年金が減り続けている
  • インフレが進んでいる

■投資を始める前に必要な知識や準備

生活防衛資金を用意する

 経済的自由を得るうえで投資は必要不可欠ですが、始める前に準備をしておきましょう。その準備とは、生活防衛資金を貯めておくことです。生活防衛資金は、病気で働けなくなったり、リストラされたりなど収入が途絶えた時に、生活を維持するための命綱とも言えます。

 つまり、「世の中でなにが起きようが、絶対に自分と家族の生活を守るという考えをベースにして、投資を考えるべきなのです」

 

生活防衛資金っていくら必要?

 どの程度必要かは、その人の状況によって変わってきます。自分の場合であれば「生活費の2年分」を目安に確保しています。世の中の投資本には、給料の3ヶ月分とか半年分とか1年分とか様々な意見があります。例えば20代で独身、実家暮らしであれば半年分程度でいいかもしれません。

 しかし、2011年に実際に起きた東日本大震災をことを思い出すと、生活の再建には、食料確保に始まり、居住地の確保、仕事への復帰など、いろいろな段階を踏む必要があり、生活の再建に1年を超える場合もあったことでしょう。もし、そういった状況が自分だったらと考えると、少なくとも給料の3ヶ月分程度では心もとないと感じます。

 

生活防衛資金が貯まってないと投資はしたらいけないのか?

 「早く投資を始めたい」という気持ちも分かります。そのため、生活防衛資金を貯めながら、無理のない範囲の少額から投資をスタートしてみてはどうでしょうか。特に社会人になったばかりの場合、投資に回すお金がほとんどない場合もあります。そういった人は、月々1,000円からでも投資経験が積めるはずです。

 

②投資の利回りの相場を知る

 「利回りが月利40%の投資商品があるんだけど買わない?」と言われたら、どう思いますか。もし100万円を投資したら、月に40万の利益になりますが、残念ながらこのような商品は間違いなく詐欺です。投資の世界には無知な人をだまそうと、相場を知っていればだまされないような利回りの商品を売る投資詐欺をしている人も多くいます。

 そういった人たちからだまされないために知っておくべきなのが利回りの相場です。例えば、スーパーでレタスが1万円で売っていたら、ほとんどの人は高いと思うでしょう。なぜなら、レタスの相場を知っているからです。投資も同じで、相場を知っていればだまされる確率は大幅に下げられます。

 投資対象によって変わってきますが、株式投資であれば年5~7%が利回りの相場だと知っておけば大丈夫です。

 ちなみに、投資の神様とも呼ばれるウォーレン・バフェット氏の投資成績は年利約20%と言われています。世界トップの投資家でも年利20%なので、それ以上の利回りをうたっている投資商品は詐欺の可能性が高いでしょう。ちなみに年利約10%以上でもかなりの高リスク商品であるため、商品の内容をしっかりと理解できないのであれば、手を出さないほうが良いでしょう。そして、投資詐欺で使われている手法として、今でも圧倒的に多いのが「ポンジ・スキーム」という手法です。

 

③投資商品の種類

1)株式

 株式とは、株式会社が個人や他の企業から資金調達をするために発行する「証券」のことです。株式を購入すると企業の株主になり、株式の値上がりや配当金によって利益が得られる可能性があります。株式の特徴は以下の通りです。

  • 一般的にハイリスク・ハイリターン(1年で半値になったり、2倍になったりすることもある)
  • 長期的な期待利回りは年利4~7%程度
  • 値下がりリスクや為替リスクなどがある
  • インフレに強い

2)債権

 債券は、国や地方公共団体、企業などが資金調達のために発行する「有価証券」です。有価証券というとイメージしにくいかもしれませんが、借用書をイメージすると分かりやすいです。購入した債券価格の値上がりや利息によって、利益が得られる可能性があります。債券の特徴は以下の通りです

  • 一般的にローリスク・ローリターン(価格の変動が小さい傾向にある)
  • 長期的な期待利回りは年利0.3~4.0%程度
  • 値下がりリスクや債券不履行リスク(お金を返してもらえない)などがある

3)不動産

 不動産は現物に直接投資をして自分がオーナーになるだけでなく、不動産に投資をしているファンドを購入すれば、間接的なオーナーになることも可能です。どちらにしても、不動産は家賃収入や物件の値上がりによって利益を得られる可能性があります。不動産の特徴は以下の通りです。

  • 一般的にミドルリスク・ミドルリターン
  • 長期的な期待利回りは年利4~6%程度
  • 空室リスクや災害リスクなどがある
  • インフレに強い

4)コモディティ(商品)

 コモディティとは、金・プラチナなどの貴金属、原油・ガソリンなどのエネルギーのことです。一番イメージしやすいのはゴールドでしょう。コモディティを購入すると、値上がりによる利益が得られる可能性があります。コモディティの特徴は以下の通りです。

  • 一般的には安全資産と呼ばれているが、実際は値動きが激しいハイリスクな資産。
  • 長期的な利回りは年利1%程度。
  • 値下がりリスクや保管リスクなどがある。
  • インフレに強い。
  • 世界中に価値が認めれている。
  • 利息や配当が出ない。
  • 不況時に値上がりする傾向にある。

5)預金

 預金も投資商品の一つです。なぜなら、銀行にお金を預けることで利息が得られるからです。しかし日本の場合、普通預金金利は0.001%ほどの超低金利なので、投資としての利回りが魅力的とは言えません。預金の特徴は以下の通りです。

  • 日本は超低金利
  • インフレに弱い。
  • 外貨預金は高金利だが、為替リスクがある。

 

④長期投資で複利の力を活かす

 長期投資のメリットとして収益が安定することや、複利の力が活きることが挙げられます。

以下の図は、投資期間別にみた米国株式のリターンを表しています。

 

  投資期間が20年間なら、リターンはマイナスになっていない結果が出ています。もちろん将来の相場がどうなるかは誰にも分からないので、今後も20年以上の投資期間があれば、必ずプラスになるとは断言できませんが、長期投資は収益が安定しやすいことはイメージできるでしょう。知っ得用語】複利 | 三菱UFJ銀行

  もうひとつの複利の力を活かすについてですが、、複利とは利息の計算方法の一つであり、期間が長くなるにつれて効果を発揮します。例えば以下のグラフは100万円を年利5%で運用した場合の、複利と単利の差です。

 

 

 期間が長くなるにつれて、グラフの差が大きくなっており、30年後には約182万円の差が生まれています

⑤リスクとリターンを理解する

 リスクと聞いて、「危険」という意味だと思うかたもいるでしょう。投資の世界におけるリスクとは、「リターンの振れ幅」を指しています。つまり、リターンの振れ幅が大きくなるほど、リスクも大きくなるのです。投資で成功するためには、自分の持っているリスクの大きさと、大きなマイナスを引いた時に自分が耐えられるか(リスク許容度)を把握する必要があります。リスク許容度は人それぞれ異なります。自分が持つリスク許容度を上回る投資をすると、悲惨な結果になることになるので注意しましょう。

 

 ■さいごに 

 投資を始めるにあたって大事なことは「投資の目的を明確にする」です。「なんとなくお金を増やしたいから投資を始めよう」と考えている人はいませんか?投資で成功するためには、まずは目的をハッキリさせることが必要です。